1. 管工事2級とは?国家資格の基礎知識
正式名称は「2級管工事施工管理技術検定」ですが、ブログではすっかり「管工事2級」と略すのが定着しています。
建設業法に基づき、国土交通大臣指定の全国建設研修センター(JCTC)が実施する国家試験で、水道・下水道・ガス工事などインフラ現場の主任・監理技術者を目指す人に必要な資格です。
2. 制度改正でどう変わった?(主に令和3年改定以降)
以前の制度から、以下のように大きく見直されました。
- 従来の学科試験 → 第一次検定
- 従来の実地試験 → 第二次検定
- 第一次合格者は「技士補」の称号を名乗れるようになり、第二次は無制限受験が可能に
この再構成により、「まず一次を突破すれば安心して実地対策に集中できる」ようになったメリットがあります。
3. 合格率はどれくらい?最新&過去推移を整理
最新の合格率(2025年前期)
- 第一次検定(前期):受験者4,895人/合格者3,087人 → 合格率63.1%
建築資料研究社/日建学院
2024年度との比較
- 前年度合格率:66.4% → 3.3ポイント減
若年層・学生が減少し、受験者層が社会人中心に変化。個人的な傾向が影響した模様。
建築資料研究社/日建学院
歴年の推移(CIC・全国建設研修センター調査)
年度 | 第一次検定 合格率 | 第二次検定 合格率 |
---|---|---|
2024 | 69.6% | 82.3% |
2025 | 65.1% | 62.4% |
KGKC 建設技術教育センター建築資料研究社/日建学院 |
平均値を確認
- 平均一次合格率:約58%
- 平均二次合格率:約59%
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◎ ご覧の通り、傾向としては50〜70%台で推移しており、「しっかり対策すれば十分合格可能」な水準です。
4. 試験内容:出題構成と傾向
第一次検定(学科系)
- 機械工学・衛生工学・電気工学・通信・建築基礎
- 施工管理法:工程管理、品質・安全など
- 法規:建設業に関連する法令全般
マークシート式で、問題数40問、60%以上が合格ライン。過去問中心でパターンに慣れよう。
第二次検定(実務応用系)
- 施工管理工法(主任技術者としての工事運営)
- 設計図書の読み取り・応用能力
記述式問題が中心で、現場経験を活かした「判断力・提案力」が求められます。
5. なぜ取得すべき?資格の価値と活かし方
- 現場監督・主任技術者の配置要件を満たせる資格
- 中小規模のインフラ工事(配管・設備)をフル回せるスキルの証明
- 転職やキャリアアップ時に評価されやすい国家資格
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また、学科突破で「技士補」になれる制度のおかげで、キャリア上の第一歩としてハードルが低く設計されています。
6. 勉強法と分量の目安
- 一次検定対策:過去5〜10年分の過去問を反復。基本知識の定着がポイント。
- 二次検定対策:現場経験と照らし合わせた「思考の整理」が重要。模範解答や解答例を活用して記述力を磨こう。
- 目標学習時間:約180~200時間が目安。1日2時間を3か月続ければ十分可能です。
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7. まとめ:こんな方におすすめ!
対象 | 理由 |
---|---|
水道・ガス・下水道・空調などの設備工事者 | 主任技術者として現場を統括できるようになる |
キャリアアップを目指す施工管理者 | 転職市場での価値がグッと高まる |
学びながら実務経験を積みたい人 | 技士補からスタートできるので安心感あり |
リンク → 正確な受験資格・過去問・日程情報は JCTC(全国建設研修センター)公式HPでご確認ください。
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